仕事術

Slackのお作法 - 「明日で大丈夫です」「ダマで修正」はNG

楠 剛毅(goke)

個人開発から世界を変えるようなプロダクトづくりを目指しています

はじめに

コミュニケーションツールとして仕事でslackを使っている方も多いと思いますが、「便利な」コミュニケーションツールだからこそ逆にコミュニケーションのミスにつながる使い方になっていることがあります。
今回は僕が思うslackのお作法をまとめたいと思います。

「明日で大丈夫です」のジレンマ

すでにslackを利用している人には説明は不要だと思いますが、slackにはプッシュ通知の機能があります。@の後にchannelとするとそのchannel全体に通知が飛ぶし、hereとするとオンラインのメンバーにのみ通知が飛びます。

例えばこんな状況はないでしょうか?

先ほどまとめたレポートをとあるchannelの参加者に見てもらいたいが現在20:00。定時は18:00なのでオンラインのメンバーはごく少数。さてどうするか?
こんな状況でたまに目にするのがこんなメッセージ

このメッセージのポイントは「@みなさん」とすることによって夜遅い時間でのプッシュ通知は飛ばないけど、みんなに見てもらいたいという意志は伝えたいというもの。メンバーに配慮しつつも目的を果たす最良の策のようにも見えます。

でも、上記の方法はみんなに見てもらいたいけど@channelで通知を行わない。という自己矛盾に陥っています。全員が見るべき内容にも関わらず、通知を避けていることから、大事な連絡なのに誰も見ないという結果になる可能性もあります。

このような状況になってしまうのは連絡を行う人が「こんな遅くまでやってました感」を出したいという承認欲求から来るものなのではないでしょうか?

よく考えてみると、上記の連絡は「重要ではあるが、緊急ではない」と言えます。このような連絡の場合はシンプルに

翌朝朝イチで@channelで連絡する

というのが正解だと思います。slackによる投稿は予約投稿もできるので、予約投稿機能を使ってもいいと思います。

ダマで編集はNG

例えば下記のような連絡をしたとします。

@channel
プロジェクトの週次レポートの数字を報告します。
売上:5000万円

slackは投稿した後、ちょっとした間違いなどを編集する機能があります。とても便利な機能なのですが、たまに結果報告の数値などの大事な情報をしれっと編集する人がいます。編集したテキストは編集したことがわかるようにはなっていますが、いつ、どの部分を編集したのかという細かい編集履歴はslackには表示されません。そのため、しれっと編集されてしまうとデータを受け取って報告、のような業務の際に困ったことになります。

そこで、slackでの投稿を編集する際は、編集した箇所をわかるようにするといいです。

@channel
---
すみません、数字を訂正しました
2022/11/04 16:20
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プロジェクトの週次レポートの数字を報告します。
売上:5000万円 6000万円

ただ、これだけだとこのレポートを受け取った人には通知が行かないので、上記を引用する形であらためて@channelとして訂正の連絡は必須です。
逆に、訂正の連絡だけして過去の連絡を修正しておかないと遡った時に混乱を招くので、間違いの訂正と訂正の連絡はセットで行うべきです。

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楠 剛毅(goke)

個人開発から世界を変えるようなプロダクトづくりを目指しています

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