AI関連 ブログテクニック

生成AIはブロガーにどんな影響を与えるか?

2023年5月6日

ゴーク

スタートアップにいたことも大手にいたこともありますがずっとITです。 仲間=クリエーターを増やして一緒にものづくりしたいです!

ChatGPTの爆発的なヒットを皮切りに、毎日のように新しい生成AIが誕生しています。
生成AIを活用すれば

  • 文章全般
  • プログラム
  • 画像
  • 音楽
  • 動画
  • プレゼン資料
  • ウェブサイト
  • etc

あらゆる創造物がハイクオリティで作成できるようになり、
ものづくりのコストを大幅に下げることが可能になっています。
一方で、クリエーターの立場からすると

AIに仕事を奪われるかもしれない😫

という不安と隣り合わせの状況でもあります。
僕自身2023年3月からブログを始め、その直後にGPT-4の大ブレイクがあったので正直戸惑いました。

ここまで生成AIの動きを見てくる中で感じているのが、

ブロガーとして完全に仕事が奪われることはないが、進め方には注意した方がいい🧐

ということです。
言い換えると、

A: ブロガーはAIの影響を受けない
B: ブロガーはAIによって駆逐される

という2択ではなく、その中間くらいになるということです。
そこで今回は、生成AIに影響を受けにくいブログの作り方に関して考えていきたいと思います。
なお、この記事では生成AIのブロガーへの影響を可能な限り洗い出していますが、

「こんな影響もありそう」

「ここも気をつけたほうがいい」

と言った別の視点があればぜひコメントやTwitterにお寄せいただけると助かります🙏

検討プロセス

思いつきであれこれ考えるのではなく、取りこぼしなく検討するためにまずは何をどう考えていけばいいかをまとめます。
ブロガーにとって収益に影響を受ける要素をまとめてみます。
下の図はブロガーが収益を得る流れを表した図です。(Xサーバーより引用)
生成AIがブロガーに影響を及ぼす可能性がある箇所に番号をつけています。

生成AIがブロガーに影響を及ぼす可能性がある箇所
  • 閲覧
  • 申し込み率
  • 広告費
  • 報酬

これらを式にすると

④報酬 = ①閲覧 x ②申込率 x ③広告費

と表すことができるので、①〜③を詳しくみていくと自ずと④への影響が見えてきそうです。

生成AIによる、ブログ閲覧数への影響

まずは生成AIにおけるブログの閲覧数への影響を考えていきます。

生成AIにおけるブログの閲覧数への影響は大きく2つ考えられます。

A: ブログのウェブ検索順位が下がってしまう可能性
B: ウェブ検索自体がブログの閲覧に繋がらなくなる可能性

これらを1つずつみていきます。

A: SEOの順位が下がってしまう可能性

生成AIを使えば無限にコンテンツを作ることができます。
例えば僕のブログでは自分で書いたプログラミングのコードを紹介しているので、
ChatGPTに綺麗なコードを量産されてしまうとブログをみてくれる人が少なくなってしまう恐れがあります。
つまり、生成AIによって競合が増える可能性があるということです。

そうは言っても、AIが作った文章はSEO的に評価されないんじゃないの?

という考えもあると思います。
確かにGoogleは2022年に自動生成されたコンテンツを評価しないと明言しています。

質問者 “AIで生成されたコンテンツをポストしているウェブサイトに対し、Googleはどのように反応するのか”(一部抜粋)
ジョン・ミュラー氏「私達にとって基本的には自動生成コンテンツのカテゴリに分類される。これは最初からウェブマスター向けガイドラインに記載されている通りだ。」
「昔のツールよりもコンテンツの品質は良くなっているかもしれないが、今も私達にとっては自動生成コンテンツであり、ウェブマスター向けガイドラインに違反する。スパムとみなすだろう

質問者 “Googleは人間とAIのコンテンツの違いを理解できるのか?”
ジョン・ミュラー氏「それは言えない。ただ、私達にとって何かが自動的に生成されていることがわかった場合ウェブスパムチームが対処する。」

https://www.auncon.co.jp/column/seo/661/

AIが生成した文章は評価されない?なぜ?

上記のコメントを見ると生成AIによる競合の増加は対して気にならないような気もします。
しかし、上記Googleのコメントの本質的な意味合いはなんなのでしょうか?

きぐちさんが著書「ブログで5億円稼いだ方法」の中で紹介されていましたが、
Googleは質の高いコンテンツに関するガイダンスを出しています。
少し長いので一部抜粋しますが、

  • 記事に掲載されている情報は信頼できるものであるか
  • 記事は、トピックに関して明らかに充分な知識を持つ専門家や愛好家によって書かれているか。あるいは、内容の薄いものであるか。
  • 記事は公平に書かれているか
  • 自明のことだけでなく、洞察に富んだ分析や興味深い情報を提供しているか。
  • 印刷物としての雑誌、百科事典、書籍に掲載または引用されるような価値があるか。

上記のような記事がGoogleとして評価が高い記事であると定義されています。
逆に言うと、AIによって生成された記事が上記を満たしていればそれを低く評価する理由はないわけです。

そもそもGoogleが上記のようなガイダンスを作っているのは

Googleは、閲覧者にとって有益なコンテンツを積極的に紹介したい

ということなので、その条件が満たせれば生成者がAIだろうが人間だろうが関係ないはず、とも考えられます。
よって、AIが生成したコンテンツは高く評価しないという方針自体が揺らぐ可能性は考えておく必要がありそうです。

そもそもAIが生成した文章との区別はつくのか?

次に湧いてくる疑問が、

GoogleはAIが生成した文章と人間の文章を区別できるのか?

という点です。
結論から言うと「難しい」と思います。
理由は2つあります。

1つ目はChatGPTを開発したOpenAIが提供する「AIが生成した文章かを判定するツール」によるAI検知率です。
このツールを使うとある文章がAIによって生成されたものなのかを判定することができるのですが、
OpenAIによると、

  • 「AIが生成した」と正しく検知できた割合:26%
  • 人間が書いたのに「AIが生成」と誤検知した割合:9%

とのこと。
つまり、AIが生成した文章の74%はAIなのか人間なのか判別が難しいということになります。

そして「AIが生成した文章と人間の文章を区別できない」と考える理由の2つ目は、

生成AIはアシスタントであり、人間が最後に微調整する可能性がある

という点です。
ChatGPTが広く利用される中でだんだん浸透してきていますが、ChatGPTは完璧ではありませんし時に嘘をつくことがあります。
僕もChatGPTに作ってもらったプログラムにミスがあった、という経験を何度もしています。

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以上をまとめると、

・AIに100%作ってもらった文章のAI検知率は26%程度
・実際は人間の手直しが入るので検知率はもっと下がる

ということになります。
よって、生成AIによって競合が増えることは間違いなさそうです。

生成AIに対抗するには?

ここまでみてきたように、生成AIによって世の中に放出されるコンテンツの量は増えると考えられます。
そんな中で、ブロガーとして自分のコンテンツが埋もれないようにするにはどうすれば良いでしょうか?

ここからは僕の考えなので皆さんの考えもぜひコメント欄にお寄せください。

ズバリ、AIの生成したコンテンツに埋もれない方法は

体験や個人の考え、意見などを含む記事にする

ということだと考えています。
例えば

  • 商品のレビュー
  • 子育て日記
  • やってみた、試してみた

といったジャンルのブログはAIでは生成が難しい(または、嘘になるので)AIの影響を受けにくそうです。
逆に影響を受けやすそうなのは

  • 「○○とは」
  • 「○○の方法」
  • 「○○の手順」

といったジャンルです。
ただし、これらのジャンルにも独自の視点や体験を含めればAIとの差別化ができる可能性があります。
例えば

読まれるブログの書き方 〜実際に3ヶ月やってみた結果

のように方法論に経験を交えるやり方です。
逆にいうと、方法論は生成AIに書いてもらいそれに即した体験は自分で書くというAIを活用したやり方になるかもしれません。

B: SEOの順位が下がってしまう可能性

Googleが開発している対話式のAI「Bard」はChatGPTよりもだいぶ遅れをとっている印象です。

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しかし、

近い将来、人はググる代わりにAIに尋ねるようになるのでは?

という見方があるのは事実です。
この見方に対する信憑性はやや難しいところがあり、

・日本におけるChatGPTの利用者は100万人/月(OpenAI CEO談)

・日本における「ChatGPT」の検索数は少ない説 vs そうでもない説

といったいろんな情報があり、
大ブームを起こしたChatGPTでさえも日本での定着率が見えないところがあります。

ブロガーへの影響は?

上記はGoogle vs ChatGPTの話であって、
ブロガーにとって大事なのはAIによって訪問者にどのような変化があるかという点です。

言い換えると、

人々がChatGPTを使おうが、Googleを使おうが、ブログに到達しにくくなると困る

ということになります。

ところで、
マイクロソフトはChatGPTのOpenAIに出資しており、
マイクロソフトが提供している検索エンジンのBingにはすでにChatGPTが組み込まれています
Microsoft、対話型AI検索を公開 ChatGPTより最新情報 - 2023/05/04 )

Bingを開くと下のようなページ表示され、検索ワードではなく文章の入力を促してきます。

Bingのトップページ

ここで例えば「HTMLの学習手順」を検索してみると、
通常の検索結果とは他に「チャット」での回答を得ることもできます。

Bingの検索結果

「HTMLの学習手順」とは、まさに僕がこのブログで紹介しているトピックなのですが、
Bingのチャットを使って検索されてしまうとそのステップ自体が回答に出てきてしまうので

HTMLの学習手順を知りたくてブログに訪れる人がいなくなる

ということになってしまいます。
一方で、詳細については「詳細情報」という形でブログやサイトへの誘導があるので記事への訪問が0になるわけではありませんが、
ここで誘導されるのは検索結果上位のサイトのみと思われるので、

強いサイトはより強く、弱いサイトはより弱い

状況になりそうという予測が立ちます。

あくまでもBingはこうであってGoogleがどうなるかはまだ見えませんが、
Googleは新しい検索エンジン"Magi"を開発中であり、「チャットはもちろん搭載予定」と語っているので何らかのAIを搭載していることは間違いなさそうです。

追記:Google I/OでAIを搭載した検索についての発表がありました。予想通りBingと同じような体験になりそうです。(2023/05/11)

GoogleのAI搭載検索
GoogleのAI搭載検索

そのため、

BingかGoogleかは問わずチャットで検索する機会が増えそう
そして、チャットの回答には検索上位サイトしか掲載されなそう

ということが言えそうです。

チャット検索への対応

チャットでの検索が一般的になると、下記のような状況になってきそうです。

  • 手順やステップが主題である記事はチャットの回答に飲み込まれる
  • 検索上位の記事ばかり誘導される

例えば伊豆に1泊2日で旅行に行く場合を考えてみます。
Bingのチャットに相談してみると、おすすめのモデルコースと関連する3つのページを返してくれました。

閲覧者にもよりますが、この回答で満足してしまうケースもあるかもしれません。
その場合はモデルコースはチャットの回答を参考にし、詳細については大手のサイトを閲覧することになるので、個人のブログへの誘導が少なくなることになります

となると、従来通りSEOで検索上位に食い込むようにしてチャットで検索されても詳細情報として参照してもらわざるをえなくなるのですが、
それは個人ブログが大手サイトに勝つことを意味するので厳しい戦いになりそうです。
とすると、チャットの回答で参照してもらうことを狙うよりも、
チャットの回答では不十分な情報について記事にまとめる方が戦略として正しい気がします。

例えば上記の伊豆旅行の例では

  • 行ってみてどうだったのか
  • 何が良くて何が良くなかったか
  • 感じたこと、考えたこと、学んだこと

などがチャットの回答から受け取れません。
そうなってくると伊豆への旅行を計画している人は

伊豆旅行 おすすめスポット 感想

などで検索し直す可能性があります。
そういった検索を見据えた記事作りをすればチャットでの検索の影響を減らせる可能性がありそうです。

生成AIの「申し込み率」と「広告費」への影響

閲覧についての話が長くなってしまいましたが、
生成AIによってブログ閲覧者の申し込み率や広告主が出す広告費には影響があるのでしょうか?

まず、申し込み率に関しては内的な要因(それぞれのブログに起因する要素)なので関係なさそうです。
むしろ、生成AIにブログの構成を手伝ってもらうことで申し込み率を上げることも可能かもしれません。
また、広告費は景気にも左右される部分が大きいですが、生成AIによって企業の業務が効率化されれば、
広告費に割けるお金が増える可能性もあります。
いずれにしても「申し込み率」と「広告費」は直接的に生成AIの影響は受けにくそうです。

まとめ

生成AIによって個人ブログは

・競合が増える

・チャット検索では大手に太刀打ちできない

という状況に少しずつなっていきそうです。
これを打破するには、

方法論やステップだけを解説するのではなく、
体験や個人の考え、意見などを含む記事にする

ということが現時点で打てる手立てなのではないでしょうか?
これは生成AIが台頭しようがしまいが個人ブログの差別化として大事なポイントでもあると思うので、
この点を踏まえた踏まえたブログ作りをしておくことはどちらに転んでも有意義だと思います。

ブロガーが生き残っていく方法をみんなで考えられたらと思うので、
ご意見があればぜひコメントいただければ嬉しいです。

  • この記事を書いた人

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