ChatGPTのプラグインがリリースされて話題になっていますが、多くの人がウェイティングリスト(順番待ち)の状態でまだ触れていません。
プラグインってちょっと使いやすくなる、くらいの話でしょ?
と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、ChatGPTのプラグインに関しては
え、それやっちゃうの?世界が変わっちゃうよ・・・?
くらいのインパクトがあります。
ということで今回はChatGPTプラグインがなぜヤバいのかをみていきたいと思います。
ChatGPTの弱点を補う
万能に見えるChatGPTですが実はいくつかの弱点があります。
中でも1番大きな弱点は
リアルタイムの情報を持っていない
という点です。
ChatGPTに何か質問をするとたまにこんなことを返されます。
回答
私は2021年9月までの情報しか持っていないので・・・
ChatGPTは過去のデータを元にヒトからの質問に答えていますが、過去のデータとは2021年9月までのデータと言われています。
難しいプログラムをパパッと作成してくれる一方で、
プロンプト
明日の天気を教えて
といったリアルタイムな質問には答えられません。
しかし、プラグインを利用すればリアルタイムのデータにもアクセスすることができるようになります。
これやばいですよ。OpenAI自体が提供を開始した(まだ一部の人しかアクセスできない)ChatGPT Pluginの一つがこちらのBrowsingプラグインですが、ChatGPTの弱点だった「最新の情報にアクセスできない」を解消して自分でWeb検索して回答を返してくれるということで、まさにGoogleキラーが登場しましたね💦 pic.twitter.com/aYr0UTdqV2
— 勝又健太|エンジニア系YouTuber|雑食系エンジニア|「Web系エンジニアになろう」著者 (@poly_soft) March 24, 2023
なるほど、じゃあ最新の情報が手に入るのね。それだけ?
と思うかもしれませんがそうではありません。
リアルタイムの情報が手に入るというのは、ChatGPTに足りない1ピースの補完でしかありません。
プラグインを利用すると他にも
- ホテルや飲食店の予約
- ショッピング
- 語学学習
- 高度な演算
- 別サービスとの連携
などがChatGPTを介してできるようになります。
ChatGPT公式が公開したデモを日本語にしたのでぜひご覧ください。
#ChatGPT のプラグインがなかなか触れずウズウズしてるので、公式のデモ動画を日本語にしてみました💡
— ゴーク@ウェブの人 (@goke34) March 28, 2023
(シェイン @shanegJP さんに「こらこら勝手に」と怒られるかもしれませんが😅)
「英語だったからなんかイメージつかなかった」
という方はすぐそこまでやって来ているヤバさをご覧ください😲 pic.twitter.com/sfb0TOmdKJ
どうでしょうか?
ネットでのあらゆる体験が変わっていきそうな予感がしませんか?
プラグインの種類
上記の動画をご覧いただくと大体の流れがわかると思いますが、プラグインは「プラグインストア」に行って欲しいプラグインをインストールするだけで利用できます。
初期段階で公開されているプラグインは次の通りです。(カテゴリ分けは本ブログ独自のもの)


日本ではあまり馴染みのないサービスも含まれているのでどこまで日本のユーザーへの恩恵があるのかは不明です。
ただ、プラグインは新しく開発することが可能なので、この先どんどん増えていくことが予想されます。
ChatGPTのページをハックしたら、裏から公開されていないプラグインが80個出てきた、というツイートも話題になりました。
This morning I was hacking the new ChatGPT API and found something super interesting: there are over 80 secret plugins that can be revealed by removing a specific parameter from an API call.
— 𝚛𝚎𝚣𝟶 (@rez0__) March 24, 2023
The secret plugins include a "DAN plugin", "Crypto Prices Plugin", and many more. pic.twitter.com/Q6JO1VLz5x
プラグインの登場で体験がどう変わる?
ChatGPTの登場で調べ物やプログラムのコード作成などの体験が大きく変わりました。
特に多くの方が関係する「調べ物」に関しては、インパクトが大きいのではないでしょうか?
ちょっと比較してみましょう。
これまでの調べ物
- Googleでキーワード検索・・・「横浜 デートスポット おすすめ」
- 検索結果で表示されたページを上から順番に開いていく
- ページに記載された情報を咀嚼して判断
ChatGPTを使った調べ物
- 話し言葉で質問・・・「横浜でおすすめのデートスポットを教えて」
- 解決策が話し言葉で返ってくる
話し言葉で調べられる点も大きな違いですが、Googleが解決につながると思われるWebページのリンクを示してくれるのに対して、ChatGPTは解決策そのものを返してくれるというところです。
そしてプラグインが追加されると課題の解決はさらに加速し、ヒトが行っていた事務的な作業がごっそりなくなってきます。
次の例は赤ちゃん連れで女子会する場合のこれまでとこれからのイメージです。


実際にはまだLINEや食べログのプラグインはないのですが、このようなことも可能になってくるのではないでしょうか?
まとめ
これまでのChatGPTの利用は、わからないことを聞いたりプログラムを書いてもらったりという範囲に止まっていましたが、プラグインの登場でその体験が大きく変わりそうです。
次回はそれぞれのプラグインについて少し深掘りしていきたいと思います。