ここ数ヶ月のAIの進歩は凄まじいです。
特に話し言葉で入力していろんな問題を解決に導いてくれるChatGPTはさまざまな分野に使われ始めています。
話し言葉でコミュニケーションできるということは
音声で入力して音声で返ってくれば、英会話の勉強になる?
ということで早速試してみました。
条件としてはお手軽に、無料でできるかどうかがポイントです。
試してみた結果は下記の動画の通りです。
実現方法
準備
まず、下記を準備します。
特に変わったものは使いません。
- パソコン
- ChatGPTへの登録(GoogleアカウントまたはMicrosoftアカウントで可能)
- Google Chromeと拡張機能「Voice Control for ChatGPT」
Google Chromeの拡張機能は下記から入手できます。
Voice Control for ChatGPT
説明文に「言語学習にもどうぞ」とあるのでChatGPTを使った言語学習を想定しているようですね。
Chromeに入れるChatGPTがこんな画面になります。


設定ボタンから読み上げるスピードを変更することができるので、ChatGPTが話す内容が早すぎる場合は調節も可能です。


注意点としては、声での入力言語は1つしか選べないという点です。
つまり、入力言語を英語に設定したまま「こんにちは」と言うと
konnichiwa
と入力されてしまうと言うことです。
そのため、声での入力は英語のみ、キーボードからの入力は英語 or 日本語、と言う感じで使い分けるのがいいです。
さあこれで準備は整いました。
プロンプト
では早速ChatGPTと英会話してみようと思います。
ChatGPTにお願いするプロンプトは下記にしてみました。
プロンプト
英語の勉強がしたいので、英語で会話のシミュレーションをしましょう。
ルールは次の通りです。
・基本的に英語で日常会話を楽しみましょう
・途中で僕が「in Japanese please」と言ったら、君の直前の発言を日本語に翻訳してね
・そのあと、僕から英語で発言するので、再び英語での会話を続けましょう
・途中で僕が"「」と英語で言いたい"と日本語で言ったら、「」の中の日本語を英語に翻訳して表示して
・そのあと、僕から英語で発言するので、再び英語での会話を続けましょう
ルールは以上です。
では、まずはじめに君から日常的な簡単な質問をして。
ポイントとなるのは黄色いマーカーの部分です。
なるべく邪魔されずに声での会話を続けたいので、ChatGPTがなんと言ったかわからなかった時には「in Japanese please」と言って日本語に直してもらうことにしました。そしてその後は再び英語で続けたいという旨も伝えています。
英語でこう言いたいんだけど浮かばないなーと言う時はキーボードから日本語を入力することにしました。
「これって英語でなんて言うの?」と声で聞きたいところですが、声の入力は1言語しか選べないためそのような方式を取りました。
これで試してみた結果は冒頭の動画の通りです。
ChatGPTの声が出なくなったら
きっかけは不明なのですが、ChatGPTの読み上げがうまく動作しなくなることがありました。
ブラウザを再起動したら治ったので試してみてください。
拡張機能のFAQには、まずはオーディオがONになってるかから確認してね、と説明がありました。
まとめ:英語の力量によっては使えそう
動画の範囲ではコミュニケーションがスムーズに行えていたのでまったく問題ないように見えるのですが、何度か試した結果、
英語学習中 = 発音が悪い人が利用するケースが想定されるので、音声認識がされないケースがありそう
と言う1点が気になりました。
例えば別の例では「それは英語ではMerlionだよ」とChatGPTが教えてくれたのですが、「Merlion」の発音が難しくてなかなか音声認識してもらえませんでした。
ちゃんと発音すればするほど認識されやすいはずなので、
英語が苦手な人ほど恩恵を受けにくく、英語が上手い人ほど恩恵を受けやすい
という特徴がありそうです。
一方で、英語の発音を徹底的に学べるとも言えるので、捉え方次第かもしれませんね。
ChatGPTは他にもいろんな使い道があるのでぜひ遊んでみてください。